1997年初版の本書は、ビジネスの現場だけでなく、これから企業に就職しようとする大学生まで広く読まれるようになった問題解決の決定版である。新版では、問題解決のための2つの思考と2つの技術、そして1つのプロセスを紹介するという基本解説はそのままに、企業事例の一部を刷新し、これから本書を読まれる方に向けて改訂したものである。
第1章
思考編<ゼロベース思考><仮説思考>
第2章
技術編<MECE><ロジックツリー>
第3章
プロセス編<ソリューション・システム>
第4章
実践編<ソリューション・システム>活用の現場
私の処女作である本書は、発売してから随分多くのビジネスパーソンや大学生に読まれてきた。ある意味、問題解決の基本スキルを学ぶ定番の教科書となっている。1997年の発行以来、日本経済は随分と変化を遂げてきた。日本のみならず、グローバルな大激変といっても過言ではない。しかし、どんな状況にあっても問題を解決する手法に変わりはない。その考えから、私は敢えて本書の改訂をせずに今日に至った。しかし、新しい読者の目線で読み返してみると、とりあげた企業事例によっては、問題解決の基本を読み解くのにやや遠回りな感が強いものも出てきた。そこで今回、いくつかの事例を刷新し、新版として発売することを決心した。旧版をお読みの方は、あえて新版を読む必要はない。さらに「問題解決のスキル」を深めるものは、次に発売の著書を読んでいただきたいと思う。
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